第197章

西田蓮の執拗な慰めのおかげで、私の乱れた呼吸もようやく落ち着きを取り戻し始めていた。私は震える声で告げた。

「恐らく……田中奈美か田中美咲、あの二人のうちのどちらかの仕業だと思うんです」

「ですから、どうかあの二人を重点的にマークしてください。絶対に、あの二人が関わっているはずですから」

松本弘之は力強く頷くと、すぐに携帯を取り出し、部下への指示を飛ばした。

「任せてくれ。今すぐ手配して、奴らの携帯のGPSを追跡させる」

「信号を捕捉次第、すぐに班を急行させる手筈だ」

私はただ頷き、力なくソファに腰を下ろした。悪い想像をしてはいけないと分かっていても、思考を止めることができない。...

ログインして続きを読む