第203章

田中奈美はババアを憎々しげに睨みつけると、思い切り「ぺっ」と唾を吐き捨てた。「これ以上、金をよこせだと? 今まで家で散々こき使っておいて、よくもまあぬけぬけと」

「子供の頃から虐待し続けてきたくせに、まだ私から搾り取ろうってのか。厚かましいにも程があるだろうが!」

ババアも負けじと目を剥いて怒鳴り返す。「誰のおかげで大きくなれたと思ってんだい! 今のその丈夫な体は、かすみでも食って育ったとでも言うつもりか?」

「私とお前の親父がいなけりゃ、どうやってここまで生きてこられたんだ? この恩知らずが」

「こんなふてぶてしい女になるとわかってりゃ、ガキの頃に川へ放り込んで溺れさせてやったもの...

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