第213章

陽菜は一人で寝るのを怖がったため、直也と同じ部屋で寝かせることにしていた。

二人は寝る前になるといつもお喋りが止まらず、小鳥のようにさえずり合っていたものだ。あまりに騒がしくて、その件で二人を叱ったこともあったくらいである。

だから、陽菜がいなくなったと聞いて、真っ先に自分の部屋に戻ったのかと思った。

だが、小村望は首を横に振った。

「いいえ、さっき見てきましたが、部屋には戻っていませんでした。こんな夜更けに外へ飛び出したんじゃないかと心配で……この辺りの地理には疎いものですから、申し訳ないのですが手を貸していただけませんか」

彼の声には、微かな申し訳なさが滲んでいた。

私は慌て...

ログインして続きを読む