第214章

北川歩美が警察への通報を済ませて戻ってくると、私はすぐに監視カメラ映像の解析を指示した。

すでに深夜といえる時間帯だ。リビングに戻ると、母がソファに座って待っていた。母もまた、陽菜の身を案じて眠れずにいたのだ。

「あの子、見つかった?」

私は首を横に振る。

「いいえ。でも、陽菜のヘアピンが見つかったわ。あの子が裏庭の小屋に行ったのは間違いない」

母は眉間に深い皺を刻んだ。

「なんてこと……すぐに警察に知らせなきゃ」

「あの子が理由もなく失踪するはずがないもの」

「安心して、もう通報したから」

北川歩美がノートパソコンを取り広げる。私も隣でモニターを覗き込み、一体何が起きたの...

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