第216章

いかにも自分に理があるといった顔つきで、その生意気な様子に思わず吹き出しそうになる。

だが、ぐっと堪えた。今は教育が必要な場面だ。

私は声を冷たくして告げる。

「今回、あなたたちが勝手に隠れていたことで、どれだけ大きな迷惑がかかったか分かっているの?」

「直也、警察に通報したことだって知っていたでしょう? それなのになぜ陽菜ちゃんに協力したの?」

初めてこれほど厳しく叱責したせいか、直也は少し怯えたように首をすくめた。

「だって……陽菜ちゃんが帰りたくないって。僕と一緒に学校に行きたいって言うから」

「だから何? 陽菜ちゃんが学校に残れるかどうかは、お父さんが決めることよ。あな...

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