第217章

彼女の言葉を聞いて、私は安堵と喜びが入り混じった気持ちで深く頷いた。

「いい子ね。ここが気に入ったのは知ってるわ。だから、来る可能性がないわけじゃないのよ」

「帰ってからパパをゆっくり説得すればいいの。海市での仕事を辞めて、仁和市で働いて暮らすようにって。そうすれば、あなたも一緒に来られるでしょう?」

「でもね、それはすごく時間がかかることだし、そう簡単にはいかないわ」

「パパのお仕事だって、すぐに辞められるようなものじゃないの。それでも待てる?」

陽菜は力強く頷いた。

「うん、待てるよ、おばさん」

私は彼女の小さな頭を優しく撫でた。

「えらいわね。パパが起きたら、お話してあ...

ログインして続きを読む