第223章

「一体どうしたのよ、由依? ちゃんと話して。心配させないでよ」

血の気を失った顔で、私は唇を強く噛み締めた。

「蛯原理久が……あいつ、私の子どもの居場所を知ってるって」

その言葉に、北川歩美は目を丸くした。

「なんであいつが? 本当なの?」

「わからない。でも、林田翔太から聞いたって」

「でも、それをネタに高速道路のプロジェクトをよこせって脅してくるくらいだから、信憑性は高いと思う」

「今すぐ行って、あのクソ野郎をぶっ殺してやる!」

歩美は激昂し、車を飛び出してレストランへ殴り込みに行こうとする。

私は慌てて彼女の腕を掴み、首を横に振った。

「だめ、刺激しちゃいけない。も...

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