第224章

「話は終わった。……どうした黒田さん、まだ何かあるのか?」

「済んだなら出ていけ」

 西田蓮は顎をしゃくり、冷ややかな声で言い放つ。

 彼が何をしようとしているのか察した私は、頬がカッと熱くなるのを感じた。思わず布団を握りしめ、どうしようもなく緊張してしまう。

(三人の子持ちだっていうのに、どうして未だにこんな、初心な少女みたいに胸を高鳴らせているのよ……)

 心の中で自分を嘲笑う。だが、鼓動は早まるばかりだ。

「どうしてですか? 由依さんがせっかく目を覚ましたのに、あたしはもっと……」

 言いかけた言葉は、西田蓮の瞳に宿る冷徹な光によって遮られた。彼女はすくみ上がり、すごすご...

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