第25章

これは面白くなってきた。美咲が家に来た時、奈美はどう対応するのかしら?

案の定、数日後、ちょうど翔太が休みの日に、家のチャイムが鳴った。

私はすぐに予感がしてそちらに目を向けた。奈美がドアを開けに行き、外にいる人物をはっきりと見ると、途端に声が裏返った。

「何しに来たの? お金ならもう振り込んだでしょ」

その言葉で、来たのが美咲だと確信した。翔太は携帯に夢中で、何が起きているのか気づいていないようだ。

私はすっと立ち上がり、大声で言った。「どなた?」

玄関へ向かうと、奈美が背後の人物を隠そうとしていたが、美咲は負けじと彼女の背後からひょっこり顔を出した。「林田家の奥様ですか? 私...

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