第312章

実際、確かな証拠も掴んでいる。奴は今、賢太や翔太と繋がっているのだ。あの三人が手を組み、私たちを標的とした犯罪グループを結成する恐れは十分にある。

 だが、事態の急展開は予想外だった。

 それから数日も経たないうちに、奴は私と直也の尾行を始めたのだから。

 やっと確保できた親子水入らずの時間は無残にも断ち切られ、直也の心には深い影を落としてしまった。

 車内で小さく嗚咽を漏らしていた直也は、やがて精根尽き果てたように眠りに落ちた。

 私は直也を胸に抱き寄せ、幼子をあやす時のように背中を優しく叩く。

 後部座席には真新しいおもちゃが二つ。さきほど蓮が私たちのために買い直してくれたも...

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