第319章

弘之の話を聞いて、私は思わず舌を巻いた。文也はいったいどこからこれほどの人材を見つけ出してきたのだろうか。

 もっとも、人材は多ければ多いほどいい。それも善人が彼のそばにいてくれれば、彼も孤軍奮闘せずに済むはずだから……。

 帰宅後、蓮から電話があり、今後の予定を尋ねられた。

 私は今日参加した実花の子供の一ヶ月祝いの食事会について話し、さらに愛美との会話の内容も伝えた。

「とにかく、現状はそんな感じよ。彼女、今のところ慎也さんと離婚する気はないみたい。家庭の事情も複雑そうだし、私たちが強く勧めるわけにもいかないわね」

 蓮は納得した様子で、私にこう言った。

「由依も自分の体のこ...

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