第37章

直也はシャワーを浴び終えると、私と林田翔太の間に横になり、ずっと笑い続けていた。

子供の笑い声に、長らく抑えつけられていた私の心は解き放たれ、隣に林田翔太が寝ていようとも、心はとても晴れやかだった。

「どうしたの、あなた? 今日はどうしてそんなにご機嫌なの?」

直也は興奮した様子で言った。「父さんと母さんと一緒に寝るのが一番好きなんだ。でも、弟と妹が生まれてから、一度も一緒に寝たことなかったから」

部屋の中が、途端に静まり返った。

直也に嘘はつきたくない。「これからは父さんと母さんがいつも一緒に寝てあげる」とは、どうしても言えなかった。

林田翔太の方は笑みを浮かべた。「お前がそう...

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