第378章

小林奈菜の手を引いて、長いこと他愛もない話をしたおかげで、張り詰めていた神経がようやく緩んでいくのを感じた。

彼女が戻ってきてくれただけで、心強さがまるで違う。

小林奈菜という存在は、いつだって私に力と支えを与えてくれるのだ。特に、今のような複雑な状況下ではなおさらである。

話に花を咲かせていると、不意に西田蓮から電話がかかってきた。「昼飯でもどうだ?」という誘いを受けて初めて、私は時間の経過に気づかされた。

「奈菜、お昼一緒にどう? 西田蓮もいるんだけど」

私は笑って誘った。小林奈菜はふと瞳を動かし、悪戯っぽく私をからかってきた。

「あんたたち、まさかまだ正式に付き合ってないと...

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