第394章

「リゾート地は人の目が多いからね。文也さんとも機密に関わる話は避けたほうがいい……」

 私は胸を撫で下ろし、了承の意を伝えた。

「ええ、わかったわ。ありがとう、松本さん」

 松本はさらにいくつか注意点を告げると、慌ただしく電話を切った。

 これだけの事が起きたのだ、社員旅行を楽しむ気分にはなれない。もともと今回の旅行は高橋文也が手配したもので、こちらから連れてきているのも助手である永瀬里美ひとりだけだった。

 翌朝早く、私は高橋文也に先に帰ると伝えた。永瀬里美は現地に残し、彼らとの交流を続けさせることにした。

 帰宅後、私は西田蓮に山口聡太の一件を打ち明けた。

 話を聞き終えた...

ログインして続きを読む