第409章

弘之の言葉に、私たちは一斉に彼の方を向いた。一体どういうことなのか、その真意を測りかねていたからだ。

 彼は私たちを見回して一つ溜息をつくと、重い口を開いた。

「実は、この件にはもう一人、重要な人物が絡んでいるんだ。あのトラック運転手、山本健成だ」

「山本健成?」

 その名を聞いた瞬間、直観が冴えた。私はベッドから身を乗り出し、目を丸くして弘之に詰め寄る。

「山本健成って、以前実花の妹を轢き殺した、あの運転手じゃないの? 少し前に刑務所から出たばかりだと聞いたわ。あれも結局、理久が裏で糸を引いていた一件だったはずよ」

「ああ、その通りだ」

 私がそこまで詳細に覚えているとは思わ...

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