第413章

「あの子、今家にいるの?」

 私は石原実花の子供のことが気になっていた。

 彼女の赤ちゃんは本当に可愛くて、誰が見てもつい頬を突っつきたくなるような愛らしさがある。

 石原実花は苦笑した。

「なんだか私が出産してから、由依ったら私より子供のことばかり気にしてない?」

「そんなことないわよ。友達として、実花のことが一番大事に決まってる」

 私は実花の手をぽんぽんと叩き、そばに座って話し相手になってほしいと合図した。

「私たちが知り合った頃のこと、覚えてる?」

 嫌な予感が拭えなかった。だからこそ、実花には早めに話しておかなければと思ったのだ。

 今回の私の事故、十中八九、蛯原...

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