第419章

そして三つ目は、友里の鍵のこと。

蓮は貸金庫の中身を完全に複製した後、オリジナルの鍵を、理久が必ず通るルートへ「うっかり」落としておいたのだ。

「彼は必ず拾うよ」

蓮はネクタイを締めながら、自信に満ちた表情で私に説明した。

「麻薬王ってのは裏切り者を一番嫌うんだ。鍵を見れば友里が裏切ったと思うはずさ」

「それで?」

「窮鼠猫を噛む、の例え通りだ。彼は焦って、友里を始末させるために人を送るだろう。だが、ICUに寝ているのは警察が用意した替え玉だ」

私が彼のボウタイを整えてあげながら、思わず笑みをこぼして尋ねる。

「蓮、あなたって昔からそんなに狡猾だったの?」

さすがは商売人だ...

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