第421章

林田翔太が証言を翻すことは、私達にとって意外でも何でもなかった。あの男は、最初から最後まで私達の幸せを妬み、私と西田蓮が結ばれることを望んでいないのだから。

子供達のことも含めて。

翔太は冷酷な人間だ。以前、家で鳴りを潜めていたのも林田家の手先として動くためであり、全ては林田美玲の差し金だった。翔太自身はまるで、魂も生気も抜けた操り人形のようだ。

だが今になって、彼がこんなどんでん返しを選ぶとは……やはり呆気に取られてしまう。

やがて電話を切った蓮は、私の顔色をうかがいながら真剣な眼差しを向けた。

「由依、そんなに思い詰めないでくれ。翔太が証言を覆すのはそう簡単なことじゃない。取り...

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