第422章

西田蓮の視線を追って、私も自分の左手にある指輪に目を落とした。

思えば、この指輪の由来を聞くのはこれが初めてだ。前回彼から受け取った時は、切羽詰まった状況でお互いに愛を誓い合うことだけに必死で、そこまで深く考えていなかったのだ。

今、彼からその謂れを聞かされ、指輪が急にずっしりと重く感じられた。

「お母様がくださったものなのね。その時、お母様はなんておっしゃっていたの?」

私は指輪を見つめたまま、西田蓮に尋ねずにはいられなかった。

もしこれが家宝のような大切なものだとしたら、私には分不相応だという気がしてならない。

まだ正式に婚約も結婚もしていないのに、こんなものを受け取ってしま...

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