第433章

  西田蓮は、うちに何セットか着替えと日用品を置いている。

  家族もそれに文句を言うことはなかった。今、私と西田蓮が直也の件で手一杯なのは、みんなよく分かっているからだ。誰もが苛立ちと不安を抱えている。

  けれどその夜もまた、直也の悲鳴が真夜中を裂いた。

  西田蓮がゲストルームから慌てて駆けつけ、血の気の引いた私の顔を見つめる。

  直也は目を閉じたまま、まだ夢の中にいるようだった。どれだけ呼びかけても、全然目を覚まさない。

  幸い、西田蓮はすでに手を打っていて、精神科医を呼んでいた。

  「こういうやり方は残酷かもしれない。前に直也も、催眠療法は嫌だって言ってたし……で...

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