第435章

この期に及んで、蛯原理久は私に会ってどうするつもり?

 まさか、復讐でもしようっていうの?

 藤枝蓮音からの知らせを聞き、私と西田蓮は顔を見合わせた。二人同時に、事の重大さを悟ったのだ。

 ましてや、これだけの一連の出来事を経験した後だ。今となっては、誰も信じられないという気持ちが強い。

 今日目にした林田美玲の振る舞い、そして彼女が私に残していった数々の難題。それらを思うと、私はまだ罪深い計画の序幕を開けたに過ぎないのだと痛感させられる……。

 そこで私は尋ねた。

「彼は知っているの? 蛯原理久が何のために私に会いたがっているのか」

 西田蓮が藤枝蓮音に問いかける。しばらくし...

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