第437章

「やっぱり、あなたもあいつらとグルだったのね?」

 返事が返ってくるかどうかなんて構わず、私は矢継ぎ早に言葉を投げつけた。

 理久がようやく口を開く。私の名前を呼ぶその声は、悪意に満ちていた。

 だが、喉にガーゼを巻いたその声は、まるで壊れかけたふいごのようだ。

「由依……まさか美玲が『ボス』だなんて思ってないだろうな? あんな女は……ただの『ホホジロザメ』の代理人に過ぎない」

 息も絶え絶えの様子だが、それでも理久は懸命に私とコミュニケーションを取ろうとしている。

 もちろん、その言葉の端々からは、無念さが滲み出ていた。

 身内であるはずの組織からここまで追い詰められたのだ。...

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