第439章

口を開きかけたものの、ここが再会を祝うのに適した場所ではないことを愛美にどう伝えればいいのか迷った。

 そもそも、場所どころかこの数日というタイミング自体が最悪なのだ。解決すべき問題が山積みなのだから。

 だが、愛美の顔を見ていると、喉の奥で言葉がつかえてしまう……。

 それに今日は、会場に紛れ込んでいる不審な人物たちに神経を尖らせていなければならない。深刻な話をするには、あまりに不向きな状況だった。

「由依、どうしたの? そんな顔して私を見て」

 愛美が私の目の前で手をひらひらと振った。

 視線を彼女に向ける。今日の愛美はシャンパンカラーのドレスを纏っていた。マーメイドラインの...

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