第440章

愛美は深く頷いた。

「ええ、それは間違いないわ。あの人にはもう心底失望してるし、愛がないならそういう行為だって御免だもの。でも、泣き寝入りなんて絶対に嫌。だから、自分の財産と名誉が傷つかないって確信できるまでは、簡単には離婚してやらないつもりよ」

 そう言って彼女は、最近手掛けているビジネスが順調だと話し始めた。私と奈菜は、そんな愛美の様子に安堵し心から喜んだ。

 おしゃべりに夢中になるうちに、ここが危険極まりないパーティー会場だということを、私は忘れかけていた。

 しばらくしてふと視線を向けると、蓮は相変わらずあの人物を警戒していた。それでもパーティー全体は滞りなく進行している。そ...

ログインして続きを読む