第441章

車中で、蓮がふと吐息を漏らした。

私の心の機微を誰よりも敏感に察してくれるのは、いつだって彼だ。だからこそ、今私が何を求めているのかも痛いほど理解しているのだろう。

車がマンションのエントランスに滑り込む頃には、すでに深夜を回っていた。

車窓の外、暗い空を眺めながら、私はふと行き場のない問いを口にする。

「ねえ蓮。私たちが今やってることって、本当に意味があるのかな」

「意味とは?」

蓮が問い返す。

「……わからない」

そう、わからないのだ。

意味が見出せないからこそ、なぜこうも必死に抗い続けているのか、急に足元が崩れ去ったような感覚に襲われる。

こんな風に思うのは、この数...

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