第442章

 今となっては、怒りを感じる暇さえ惜しかった。私は逸る気持ちを抑え、検査結果の続きに目を走らせる。私と直也の体を蝕んでいる正体、それが一体何なのかを知りたかった。

 読み進めるにつれて、胸が締め付けられるような思いに駆られる。そして、ある重大な事実に気づいて戦慄した。この薬が大人の体さえこれほど変えてしまうのなら、まだ幼い直也の体には……。

 私のせいで、あの子がどれほどの理不尽な災難を被ることになるのか。そう思うと、堪えきれず涙が溢れ出した。

 零れ落ちた涙がデータシートを濡らし、ただでさえ難解な専門用語や数値を滲ませていく。

 今この瞬間、蓮がそばにいてくれたら、と願わずにいられ...

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