第447章

 里美は鼻をすんと鳴らしてから、話を続けた。

 「でも……この件を北村社長に事前に何も言わないまま行っちゃったら、どうしても、私があの人たちと何かつながりがあるみたいに思われそうで……」

 里美の声色はさっきより落ち着いてきていたが、それでも言葉はところどころちぐはぐだった。私はそっと彼女の肩に手を置き、まずは深呼吸するよう促す。

 「だいたい言いたいことは分かったから、心配しなくていいよ……今回の件、あなたはよくやってくれた」

 手元の資料にざっと目を通しながら、私は心の中でもそう認めていた。

 「最初にうちの会社に入ってきた時、面接したのは私だったよね。あの頃のあなたは、アシス...

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