第450章

友里のSNSの投稿には、こんな一文が添えられていた。

「忙しい生活の中のつかの間の休息」

 一見すれば、穏やかで満ち足りた日常を切り取った一枚に見える。だが、写真に写り込んでいるティーカップに、私の視線が釘付けになった。

「これ、美玲の家にあるセットだわ! 以前、林田の実家にお邪魔した時、彼女が使っていたのと全く同じものよ」

「本当?」

 奈菜が目を丸くした。

「でも、この写真の位置情報、あの喫茶店になってるけど……」

 例の、私たちがずっとマークしていた喫茶店だ。完全会員制という壁に阻まれ、未だに足を踏み入れられずにいる場所。

 こうなれば、何としてでも潜入する機会を作るし...

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