第456章

そう考えると、ようやく落ち着いたはずの心がまたざわつき始めた。この件は、まだ蓮には伝えないほうがいいだろう。

 後でこっそりあの人に電話して、この診断書について訊いてみる……。自分は本当に大丈夫なのだと確信できてから、家族に話そう。

 そうして私は、重い気持ちを引きずったまま家路についた。

 家に着く頃には直也も目を覚まし、私たちを見て少し照れくさそうに笑った。

「なんだか分かんないけど、車に乗ったらすっごく眠くなっちゃった……」

「今日のカウンセリングで疲れちゃったのかもしれないな」

 蓮はそう言って直也を抱き上げ、エレベーターへと歩き出した。私はバッグを手に二人の背中を追う。...

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