第461章

  思わず蓮にちらりと視線を送り、声を落として言った。

「理久、あの体じゃベッドの上でほとんど動けないでしょ。しゃべるのだって 荒い息をつきながら……そんな相手に友里があんなふうに怒鳴ったところで、何の意味があるのかしら」

 ただ理久を苛立たせたいだけなら、もっと別のやり方はいくらでもある。

 自分の感情をぶつけたいだけだとしても――あの抑えたり爆発させたりする、不自然な感情の波が引っかかる。

 私と蓮は、もう一度目を合わせた。

 ひょっとして。

 友里のあの一連の言動、最初から私たちに見せるための芝居なんじゃないか。

 私たちに「もう完全に身動きの取れない籠の鳥」だと信じ込ま...

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