第469章

 歩美と腹を括ったものの、こちらの意図があからさまにならないようにするため、店に入る前にまず受付嬢に、この店の最低料金はいくらなのか尋ねることにした。

 受付嬢はにこにこと目を細めて、愛想よく答える。

「当店はそんなに高くないですよ。お一人さま三千円が最低ご利用金額になります。ただしお会計がお一人さま五千円に満たない場合は、差額をいただくことがあります」

 これだけ広くて、内装もやたら豪華な喫茶店で、最低料金が一人三千円――。

 この店がここにある目的は、収益じゃない。

 そんな予想を改めて裏づけられた気がする。

 私は歩美と視線を交わし、それから受付に向き直った。

「それくら...

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