第472章

歩美の言葉に、私は一瞬呆然とした。彼女がカードを作ることに同意するなんて、全く予想していなかったのだ。歩美は私に向かってウインクをした。彼女なりの考えがあるのだろうと察し、私は結局何も言わなかった。

しかし、そのことが気になって私は心ここにあらずになり、手続きの書類などもすべて歩美が記入してくれ、私は全く手出しをしなかった。

この喫茶店と関わりを持つことや、今後も通い続けることなど、以前の私は全く考えていなかった。

「由依さん、これは私の独断じゃないわ。蓮にそうするように言われたの」

歩美は手に持った会員カードをひらひらと揺らし、意味ありげに顔を寄せてきた。

「ここの会員カードには...

ログインして続きを読む