第480章

「あたしが誇り高いのは、自分自身の底力と資本があるからよ。どんな男にも頼っていないからだわ」

奈菜はすかさず反論した。

私は心の中で深く納得していた。実際のところ、奈菜がこう言ったのは、今日の私たちの主張をよりスムーズに運ぶための布石なのだ。

奈菜の目から見れば、美香は取引を持ちかける人物でも、この計画の駒の一つでもなく、単に私たちの多くが嫌悪感を抱く対象でしかなかった。

案の定、次の瞬間には美香の表情がふっと和らいだのが見えた。奈菜が自分に対して特別な警戒心を抱いておらず、以前の印象のままであると悟ったかのようだ。

「でも、お友達を連れてこられると、前に話した条件についての話がし...

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