第491章

「最初は精神科の治療をあんなに嫌がっていたのに、どうしてそんな風に言うの?」

私は、直也の素直さと協力的な態度に少し驚いていた。

しかし同時に、私たちに心配をかけまいとしてそう言っているのではないかと、少し不安でもあった。

あの子の以前の考えからすれば、本当は私たちと一緒に行くことなど望んでいなかったはずだ。それなのに今、私と蓮の前で、直也はいつも楽しそうに笑っている。

夜中に悪夢を見て目を覚ました時でさえ、瞬時に気持ちを切り替えて、「大丈夫だよ」と私たちに言ってくれるのだ。

この事件が起きてから、直也がどんどん物分かりが良くなり、まるで急に大人びてしまったことに、私はふと気がつい...

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