第496章

「食事に誘ったはずなのに、いつからスパイになったの? 今日の会話、全部グループに報告するつもり?」

 私は苦笑交じりに奈菜に言った。

 奈菜は得意げに笑った。「そういうわけじゃないけど、二人の仲がどんどん深まってるのを見てたら感動しちゃってさ。だからもっとおしゃべりしたかったのよ」

「嘘ばっかり。ただ私たちをからかいたいだけでしょう?」

 私はわざとそう言い返した。

 奈菜は感慨深げに言った。「からかってはいるけどさ、二人がちゃんとうまくいってるのを見るのは本当に嬉しいのよ。友達として、当然喜ぶべきでしょ……」

「はいはい、その話はこれくらいにして。由依は照れ屋なんだから、食事中...

ログインして続きを読む