第503章

ちょうどそこへ蓮が歩いてきた。私の強張った表情を見るなり、彼は血相を変えて私の手を引き、どうしたのかと尋ねてきた。

私は里美から聞いたばかりの話を伝え、プールへ行ってみようと提案した。

何しろ、美玲たち家族三人もこのホテルに滞在しているのだ。彼女のあの性格や、これまでのトラブルを考えれば、本当に何らかの事件が起きても全く不思議ではない。

ただ、社員旅行の初日からこんなアクシデントに見舞われるとは思いもよらなかった。

私と蓮がプールサイドへ向かおうとした矢先、ホテルの中から女性スタッフが慌てて飛び出してくるのが見えた。

彼女は走りながら、パニックに陥った様子で叫び声を上げた。

「大...

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