第507章

警察がやってきて現場が封鎖されるまで、事件に巻き込まれたあのマネージャーの名前が絵梨だということを、私は知らなかった。

確かに私にとっては聞き馴染みのない名前だったが、彼女と一度も顔を合わせたことがないわけではない。

以前、文也とこのプロジェクトで提携した際、私は彼の会社に何度も足を運んでいた。立ち上げたばかりのチームではあったが、文也は皆にとても優しかった。オフィスの立地を彼らの希望に合わせただけでなく、社員のニーズにも細やかに気を配っていたのだ。

それに、彼らが私を会社に招待してくれたのも、社員たちと親睦を深め、誰と協力して仕事をしているのかを皆に知ってもらうためだった。

だから...

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