第509章

いつの間にか私も眠気に誘われ、直也を抱きしめたまま眠りに落ちていた。目を覚ますと、すでに蓮が部屋にいた。

二人が目を覚ましたのに気づき、上着を脱ぐ彼の手がピタリと止まる。

「起こしちゃったかな?」

由依は慌てて首を横に振った。

「ううん、違うわ。私たち、元々そんなに長く寝るつもりはなかったから」

ほんの昼寝のつもりだったし。

これほどの大きな事件が起き、皆が不安に怯えている中で、心身を癒す最良の方法はやはり眠ることなのかもしれない。

蓮はこちらへ歩み寄りながら、由依に声をかけた。

「部下に調べさせて、少しだけ情報が入ったんだ。ただ、君が受け入れられる話かどうか分からなくてね」...

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