第516章

蓮は「ん」と短く応え、俯いて私を抱き上げ、ベッドの上へと戻した。

彼は私の髪を優しく撫で、じっと見つめてきた。

「今はゆっくり休んで。明日に備えて体力をつけないと」

もともと酷く眠かったうえに、蓮がそばにいてくれる安心感も手伝って、ベッドに横たわった途端に猛烈な睡魔に襲われた。

頭を悩ませる問題も、いつかは必ず解決するはずだ。今はただ、蓮の温もりに包まれて深く眠りたかった。

再び目を覚ました時、部屋に蓮の姿はなかった。だが、隣のシーツにはまだ微かな温もりが残っており、彼が起きてからそう時間は経っていないようだった。

身支度を整えてホテルの朝食ビュッフェ会場へ向かうと、ボックス席で...

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