第518章

やはり中に入って確かめるしかない。そうしなければ、謎は永遠に解けないままだ。

私は深呼吸を一つすると、蓮の手を引いてゆっくりと個室のドアに近づいた。手を伸ばして押し開けようとしたその瞬間、ふと背筋に冷たいものが走った。

「あなたたち、ここで何をしているの?」

リン・ダーの声だ!

私と蓮はすぐに振り返った。彼女は先ほど里美が消えた方向から歩いてきて次第に距離を詰め、ついには私たちの目の前で立ち止まった。

目の前にいるこのリン・ダーは、紛れもなく本物だった。

「バーに来たなら、酒を飲んで楽しむに決まってるだろ。他に何がある?」

蓮は平然とした表情で言い放った。

彼の手のひらから伝...

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