第520章

私たちは急いで外へ様子を見に出た。賠償を求めて騒いでいたあの女も、自分の子供を抱いて後を追ってきた。

ホテルの外には人だかりができていて、なんと規制線まで張られていた。

人垣に阻まれて中の様子はよく見えなかったが、ただ濃密な血の匂いだけが鼻を突いた。

その匂いに胃がひっくり返りそうになり、同時にとても嫌な記憶がフラッシュバックして、危うく吐き戻してしまうところだった。

「なんてことだ、この人、内臓を全部えぐり出されてるぞ」

「こりゃ今夜はよく眠れそうにないな」

「こ……これ、私の旦那だわ!」

最後に聞こえた少し聞き覚えのある声に気を引かれ、そちらに視線を向けると、さっき賠償しろ...

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