第525章

躊躇っていたその時、不意に携帯が鳴った。

画面に目をやると、なんと海外からの見知らぬ番号だった。

以前の私なら、間違いなく迷惑電話か詐欺だと思って無視しただろう。だが今は、これまでの事件と何か関係があるのではないかという直感が働いた。

画面をスワイプして通話に出る。

「どちら様でしょうか」

「あら、電話には出ないかと思っていたわ」

この声……どうして美玲に似ているのだろう。だが、彼女特有のあの陰湿な冷たさは感じられない。

私は唇を噛み締め、あえてその名前を口にした。

「美玲?」

「ハズレ。確かに私たちの声はよく似ているけれど、あなたと美玲の因縁を考えれば、私が彼女じゃないこ...

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