第528章

この時間なら、直也はもう寝ているはず。今ここへ連れてきたら、きっと起こしてしまうだろう。

蓮は私を見下ろして言った。

「じゃあ、俺が一緒にいようか?」

その言葉に、由依は頬が熱くなるのを感じた。自分の家にいるのに、なぜか密会でもしているような気分になってしまう。

「何を言っているの。私は大丈夫だから、早く部屋に戻って休んで」

蓮は軽く笑うと、手を伸ばして私の髪を撫でた。

「分かった。邪魔しないから、早く寝なよ」

そう言い残して、彼は背を向け、部屋を出て行った。

私はほっと息を吐いてベッドに横たわったものの、一向に眠気は訪れなかった。それでも、蓮が同じ家の中にいると分かっている...

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