第539章

それにしても、相手の仕事の早さには感心するしかない。ほんの数時間で、もう決定的な証拠となる映像を見つけ出してきたのだ。

送られてきた動画を開いた私は、思わず目を見開いた。画面に映っていたのは全く見ず知らずの人物で、しかもポリタンクを手に提げている。被害に遭った車はどうやら一台だけではないらしい。

その手慣れた様子からして、常習犯なのだろう。

私はすぐさまその動画を蓮に転送した。だが、心の中には依然として疑念が渦巻いている。いくらなんでも、タイミングが良すぎないだろうか。

ほどなくして、蓮から電話がかかってきた。

あまりのレスポンスの早さに、私は思わず口元を緩め、すぐに応答ボタンをタ...

ログインして続きを読む