第545章 美玲の来訪

彼女が今どんな状況であろうと、主導権はこちらが握らなければならない。

「美玲、こんな時間になんの用ですか?」

私は単刀直入に切り出した。

「用がないなら切りますよ。もう遅いですし、迷惑ですから」

「由依、よくも言ってくれたわね」

美玲の声にはギリギリと歯ぎしりするような響きがあり、本気で怒り狂っていることがありありと伝わってきた。

だが、その様子にかえって私の気分は晴れやかになった。あの美玲が悔しがっているのだから。

「どうやら本当に用はないみたいですね」

そう言って、私は通話を切ろうとした。

しかし、彼女はすかさず口を開いた。

「望に伝言させたのは、あれで私を脅すつもり...

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