第559章 遊園地

母の言うことにも一理ある。直也のこととなると私はどうしても取り越し苦労をしてしまうのだ。

あれだけの出来事を経験してきたのだから、そんな不安を抱くのも無理はないだろう。

それから私は母の腕にそっと手を添え、部屋を後にした。その頃には、直也はすっかり蓮に機嫌を取ってもらっていた。

満面の笑みを浮かべる直也を見ているとすべての苦労が報われたような気がした。

渡辺さんは私たちの好物をたくさん作ってくれた。その味は相変わらず素晴らしい。

「うちに来て、私たちのご飯を作ってほしいくらいです」

私はたまらず絶賛した。

渡辺さんはそれを聞いてふふっと笑った。

「お嬢様、からかわないでくださ...

ログインして続きを読む