第582章 あれもこれも

それにしても、この記者たちの面の皮の厚さには恐れ入る。微塵の罪悪感も抱いていないようで、むしろその言葉はより一層鋭さを増していた。

「北村さん、質問に正面から答えてください」

私は地面に倒れ込んでいる汐音を横目で睨みつけた。

「あなたたちに少しでも良心があるのなら、今すぐこの妊婦さんを助け起こすべきじゃないかしら」

記者たちは一瞬にして言葉を失い、私は思わず吹き出してしまった。

同じ手口をこうも手を変え品を変え使ってくるなんて、よほど有名になりたいのだろうか。

これ以上彼らと無駄な時間を過ごす気になれず、私は記者たちを押し除けて車に乗り込み、その場を後にした。

彼らはまだ追いす...

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