第586章 美玲は現れていた

気のせいだろう。深く考えることはせず、私はすっと視線を外した。

「これからどうするつもりだ?」弘之がこちらに視線を向けて問う。

「まずは誰かに見張らせて、様子を見よう。いつまでも汐音にばかり気を取られているわけにもいかないからな」蓮は少し思案して答える。

私は特に異存はなく、素直にこくりと頷いた。

「そういえば、遊園地の火事の件で別の発見があってな」ふと思い出したように、弘之が口を開く。

私は驚いて彼に視線を向けた。「どんな発見?」

「火事の起きる三十分前、あそこに美玲が姿を現していたんだよ。ただ、具体的に何をしていたかまでは分からないが」

「それからもう一つ。営業停止になった...

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