第606章 チャリティーディナー

蓮の言い分には到底納得できず、私は心の中で思っていたことをそのまま口に出した。

彼はしばらく私を見つめていたが、やがて仕方なさそうにため息をついた。

「俺たちが危険な目に遭うのは構わない。だが、今回は直也にまで被害が及ぶかもしれないんだ」

その言葉を聞いて私はハッとし、頭の中が真っ白になった。

どうして忘れていたのだろう。直也は以前、薬物の影響を受けて、今ようやく回復したばかりなのだ。それなのに、またしてもあの病院の件に巻き込んでしまえば……

「私の考えが浅かったわ」

私は恥じ入り、うつむきながら言った。

蓮に指摘されなければ、私はまだちっぽけな正義感に突き動かされ、何が何でも...

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