第610章 村へ行く

でも、どうしても不安が拭えなかった。奈菜のチームは、八割方が女性なのだ。

 そんな状況で、いくら大人数で行ったところで、大した抑止力にはならない。

 下手をすれば、全員を危険な場所に連れて行くことになりかねない。

「奈菜、あの村に関するニュース、いくつか見たことない?」思わず眉をひそめて口を開く。「別に脅かしたいわけじゃないし、山村だからって偏見を持ってるつもりもないんだけど」

 他のメンバーも口々に奈菜を止めた。どれも、友達として心配しているからこその言葉だ。

「そんなに大げさかな?」奈菜がきょとんとする。「でもさ、今回のフィールドワークは、前から予定してたんだよ?向こうの村長に...

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